「足の引っ張り合い」の仕組みとは?&内田樹ブログ紹介

面白いもの・こと

内田樹(うちだ・たつる)氏を、みなさんはご存知でしょうか??

 

私も、

  • 本をたくさん出されている、たいへん賢い人。ツイートもよくされている。

くらいのことしか存じ上げないのですが、

 

内田氏のWebサイトに素敵なブログのコーナーがあり、

ギフテッドはいつも面白い情報を探していると思うので紹介させていただきます。

Archives - 内田樹の研究室

 

 

私は特に、2006年に内田氏がブログで「学力低下」について書かれた記事の以下の部分がとても印象に残っていて、何度も思い出すんです。

 

なぜ学力は低下するか?
それは「学力が低下する」ことが多くの日本人にさしたる不利益をもたらさないからである。
というより、「学力が低下する」ことからかなりの数の日本人が現に利益を得ているからである。
人間は(少なくとも主観的には)利益のないことはしない。
これがすべての社会問題を考えるときの前提である。
では、子どもたちの学力が低下することから誰が利益を得ているのか?
答えは自明である。
まず子どもたち自身である。
考えれば誰でもわかる。
子どもたちは「同学齢集団」の中で競争する。
輪切りにされた同学齢100万人ほどの中でどこの順位にいるか、ということだけが重要であって、その順位自体は「絶対学力」とは関係ない。
偏差値というのはそういうことである。
受験は同学齢集団内の競争であるから、絶対学力の低下は現象としては顕在化しない。
そして、同学齢集団内だけの競争においては、必ず集団全体の学力は低下する。
当たり前である。
メンバー数有限の集団における競争では「自分の学力を上げる」ことと「他人の学力を下げる」ことは結果的には同じことだからである。
「自分のパフォーマンスを上げる」ことと「他人のパフォーマンスを下げる」ことでは、どちらが多くの努力を要するか?
これも考えるまでもない。
自分が勉強するより、競争相手の勉強を邪魔する方がはるかに簡単である。
だから、閉じられた集団で競争させれば、全員が「他人のパフォーマンスを低下させること」にリソースを優先的に配分するようになる。
授業中に立ち歩くのも、教師に食ってかかるのも、学校の備品を壊すのも、同級生をいじめるのも、自殺に追いやるのも、子どもたちにとっては結果的にはその時間粛々と勉強しているのと同じ(それ以上の)効果をラットレースでの「勝ち残り」という点ではもたらす。
だから、問題行動をする子どもたちを「不合理な行動」をしているとみなすのは間違っている。
彼らは合理性に「取り憑かれている」のである。

全文はこちら:

一億総学力低下時代 - 内田樹の研究室
慶應義塾大学と共立薬大が 2008 年度に合併する。関西学院大学と聖和大学の合併に続いて、二件目である。 毎日新聞の社説...

 

これはものすごい卓見だなあ、と思いました。

 

ギフテッドにとって、なんというかこの視点って死角じゃないでしょうか??

でも言われてみれば、すごく納得というか…。

喜んで他人を蹴落としているギフテッドって見たことがないですから(すごく高知能でも、サイコパスの人の場合はやはりそうすると思いますが)。

 

そして、この仕組みはあらゆる集団で機能してしまっているなあと思います…。

いわゆる、足の引っ張り合い。

それが、こういう機序で起こっていたのかと、目からウロコなブログ記事でした。

 

 

最後に、私から内田氏のブログ内でおすすめの記事をいくつか挙げさせていただきます。

 

 

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